旧萌尽狼グ

同人音楽サークルkaguyadepth代表、萌尽狼(もえつきろ)の個人ブログ ※更新終了

何の下調べもなく大洗に行ってみた

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2013年10月28日、前日のM3-2013秋参加のため東京に来ていた私は、帰りのサンライズ出雲までの空き時間で大洗まで足を延ばすことにした。無論、目的はガルパン聖地巡礼である。


大洗は過去に二度通過している。東日本大震災前の年末年始に商船三井フェリーのパシフィック・ストーリーという東京~札幌間の高速バス・フェリーの連絡きっぷで、水戸駅~大洗港は路線バスに乗車している。大洗マリンタワーは既に見ているわけだ。
M3-2013秋の申込時点で、ガルパン聖地巡礼は旅行プランに織り込み済みだった。しかし、直前になって台風27・28号の接近によりそれが危ぶまれ、肝を冷やした。


ガルパンは10月20日、大阪へ向かう高速バスの車中で全話観た。事前にVITAでレンタルしておいたのだ。しかし1週間経って、記憶に残っていたのは「そど子」だけだった。
さすがに西住殿はあっぷるそーすのおかげで名前もすぐに出てくるけど(尤も、あちらは「にしみどの」だが)お気に入りのはずの秋山殿となると名前もあやふやという始末で…



本当にラッキーだった。ホテル備え付けのテレビは小さいながらもフルHDで、VITAは画面はHDだけどビデオはSDなわけで、その違いに驚いた。しかも「もっとこそこそ作戦」の第4話である。


そんなわけで、前提条件として「ガルパンに興味はあるがアニメをひと通り観たくらい」の人が「何の下調べもなく大洗に行ってみた」らどうなるか?が今回の焦点。
一般的に聖地巡礼とは、綿密な下調べのもとに行動計画を立てて現地へ赴くもの。はてさて、どうなることやら…?



ホームからちらっとラッピング列車が見えたものの、ズームのないスマホでは写せないと諦めた。
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改札を出る以前に、既にこの情報量に翻弄される私。目に映るもの全てを写真に収めていたのでは埒が明かない。
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大洗駅インフォメーション…に入る前に壁一面に貼られた地元からのメッセージに圧倒される。
やはりオタクとして不安なのは地元がこの状況をどう思っているのか?ということ。
聖地巡礼は、ともすれば地元住民の生活圏を土足で踏み荒らしかねない行為なわけで…
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第4話の解説図。大洗の地図を見ただけでは判然としなかったが、劇中では相当ショートカットしているようだ。これ欲しい。でもインフォメーションの中にあるは別の白黒のプリント…
というわけで私がもらっていったのは「駅から大洗!食べどころマップ」の方だったのです!
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腹減ってたしなぁ…
このガルパンとは無関係な地図が良くも悪くも序盤戦を苦しめた!


で、食べどころマップをよく見るとレンタサイクルって書いてあるじゃないですか。
循環バスもあるけど時間に縛られるのは嫌だし…というわけでレンタル。申込書を書いてレンタル料500円+保証金1000円(返却時に戻ってくる)を改札に払う。


道を走ると目に飛び込んでくるのはのぼり、のぼり、のぼり!
さっそく異世界に迷い込んだかのような錯覚にとらわれます。
街中のいたるところにのぼりがあり、キャラクターや戦車のパネルがある。
しかし道が狭い。出雲に来て狭い道には相当慣れたが、それでも狭いものは狭い。
交通ルールに則って、あっちの店も見たいとなれば一度交差点を渡って…
これは大変だ。
そうして、ぐるぐる回っているうちに、目的の場所にたどり着く。おお!
まんまですね。すごいなぁ。
とはいえ、感動してる場合じゃない。腹も減ったし、道もよくわからない。



おもちゃ屋さんに立ち寄ったのですよ。入りやすそうだったから。
どうやら前日までスタンプラリーをやっていたそうで、どこに歴女チームがいてバレーボールチームがいてと、よく覚えてるなぁ…と。
やはり急に大きなリュックを背負った人が来るようになって最初は戸惑ったとのこと。でも、アニメの内容が特に過激なものではないため、親の録画を観てファンになったお子さんがいたりと、和やかなムードであるということが知れて一安心。戦車のプラモデルの売れ行きも伸びているそう。
艦これの話題も出て、大洗磯前神社には毎年お参りに行ってるがそんなものがあったとは今まで知らなかったとのこと。これで大洗磯前神社も行かないわけにはいかなくなった。
結構長い時間お世話になったので、うちわセットを購入。バラだと西住殿と秋山殿が売り切れで…


タグチさんに教えていただいた道順とは逆に、先に大洗リゾートアウトレット方面へ突き進む私。
だいぶ時間が経過してしまったので遠い所から攻めようという考えだったわけで。海岸線を進んで大洗磯前神社に立ち寄ってから商店街に戻ってこようと。
商店街を抜けるとそれまでガルパン一色だった街並みが急に落ち着きを取り戻す。
港の広い道に、強い浜風が吹き抜ける。向かい風の中を自転車で走る。
途中、大洗海鮮市場の海鮮どんぶり亭で昼食「鯛出しラーメンセット」(1200円)。
「あんこう鍋も1人前から出来ますよー」とのことだったが、あんまり食べ過ぎると自転車漕ぐの辛いし…というわけでラーメン。
正直あんまり期待してなかったが、これは他の塩ラーメンが食えなくなるほど澄んだダシだった!
腹も満たされたので旅の続き。大洗海鮮市場にあった赤いふ菓子が気になった。



大洗磯前神社への坂道はとても自転車で登れるようなものではなくヘトヘト。
スマホで那珂を出すのは骨が折れた。
神社でお参りし、おみくじは吉。引っ越しは待てとのこと。絵馬の存在は後から知ったので見ず。


再び商店街へ戻る。おぼろげにバスで通った記憶のある景色に遭遇する。



浜の味というのは和菓子にもあるのだと私は思う。小学生の頃、増毛か浜益の商店で買って食べた蜜を挟んだカステラの味に似たものを、このどら焼きから感じた。
増加装甲飴は正直微妙ながらもひとつ購入。
他に飯岡屋水産でサンダース戦車も購入。店頭にわらわらと置かれた戦車。否が応でも立ち止まってしまう。サンダースを選んだのはこの物量がためか。よく出来ている。
問題があるとすれば、戦車なのに長距離の鉄道輸送を考慮していない造り故に、出雲に着くまでに主砲がくたびれてしまったことか?
ガルパンみやげは自分みやげはとても充実しているが、誰かにあげるおみやげはあまり多くない印象。まあ、少し考えれば現実的でないのは明白で、難しいのだろうけど。



と思わせるものをぶっ壊すのが破壊のカタルシスか。
お目当てのキャラクターは全部見れた。満足だ。
前日、あきばお~で同人グッズのニセモノを目にしたヨホさんが「肴屋本店に行けば売ってるのに」と言っていたが売り切れていた。ニセモノはこういうニーズを予測してのもの?
平日の真昼間の旅館に足を踏み入れるのは、結構勇気がいる。


レンタサイクルの返却までほんの少し時間があるようだ。
食べどころマップを見て、干し芋の文字が目に飛び込んできたので行ってみることに。


と、目標地点の手前で立ち止まることに。最後にここが見れたなんてラッキーじゃないですか。
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西日がまぶしいですね。


と、帰りにもう1軒、コンビニに立ち寄ることに。
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缶バッヂはお酒を買わないともらえなさそうな感じだったのでスルーしたが、市街戦、戦車・キャラクターパネルの設置箇所のカラーマップがコピーできるということで利用することに。
なんだ、駅を出て最初にここに来れば欲しいものが揃ったわけですね。悔しいなぁ。


というわけでタイムアップ。大洗駅に戻ってレンタサイクルを返却。
名残惜しくも大洗駅を後にし、帰途についたのだった。
何の下調べもなく来てもそれなりにガルパン聖地巡礼を楽しませてくれる大洗、素晴らしいですね!
おみやげひとつ取っても、お仕着せではなく、積極的に乗っかっていこうという姿勢がいい。
また行く機会があれば、その時は大洗に宿をとってみたいものだ。