旧萌尽狼グ

同人音楽サークルkaguyadepth代表、萌尽狼(もえつきろ)の個人ブログ ※更新終了

HDエロゲのスクリーンショットをフリーソフトで超解像化


もともとこの企画はハードディスクに撮りためたエロゲバブル全盛期のスクリーンショット超解像化したくて始めたのだが、結果としてVGA(640×480)では画素が不足しており、満足な変換結果は得られなかったため、最近のエロゲで試してみたら効果絶大だったことに端を発する。


エロゲも最近はHD画質(1280×720)が標準となってきたが、スクリーンショットをデスクトップに壁紙として表示させたり、画像ビューアでフルスクリーン表示させたりするとノイズが気になることがある。また、ポスターなどの印刷用としては解像度不足というケースもあるはずだ。


比較したフリーソフトは次の3つ。


SmillaEnlarger
http://sourceforge.jp/projects/sfnet_imageenlarger/


NeuronDoubler
http://loggialogic.blogspot.jp/2012/06/neurondoubler.html


100x100倍 超解像ソフト
http://cas.eedept.kobe-u.ac.jp/WelcomeES1/OpenSoft/SR100x100/


今回は、昨年最もヌイたWaffleの『ヤバい!-復讐・闇サイト-』に登場する椿 利奈(原画:皇 裕介)をサンプルとした。リョナの鐘で撞きたかったクソ女だ。


各ソフトで2倍に拡大(2560×1440)したものを比較している。
フルHD(1920×1080)を超えてしまっているが、これは「100x100倍 超解像ソフト」の倍率指定ではフルHDに合わせられなかったためであり、*1整数倍の方が良好な変換結果が得られるのではないかと考えたためである。


「SmillaEnlarger」にはプリセットが4種類(default、sharp、painted、sharp & noisy)あるが、「NeuronDoubler」と「100x100倍 超解像ソフト」にはプリセットはなく、単純に変換したいファイルを読み込ませ、倍率を指定して別名保存するだけのシンプルなソフトになっている。


なお、「NeuronDoubler」はJavaでコーディングされており、バッチファイルで起動する。
また、他の2本に比べてマシンパワーを要し、変換にかかる時間も長い。
倍率によってはマシンパワー不足で変換できない場合もあることに注意したい。


変換結果について詳しく見ていこう。


「NeuronDoubler」と「100x100倍 超解像ソフト」はまったく見分けがつかない。
細部まできれいに超解像化されており、どちらも良好な変換結果となった。
「NeuronDoubler」の方が若干甘い画作りになっている気がするが好みの問題かと。


「SmillaEnlarger」は総じて曲線の処理に難があり、グラデーションがノイジーだ。
イラスト向きのプリセット「painted」は細部が潰れてしまうという問題点がある。
また「sharp & noisy」は全体的にノイズが乗ってしまい、絵の印象が変わってしまった。


HDエロゲのスクリーンショットフリーソフト超解像化するには、「NeuronDoubler」か「100x100倍 超解像ソフト」のどちらかを使えばよいことになるが、変換時間で比較すれば「100x100倍 超解像ソフト」の方に軍配が上がる結果となった。*2

*1:1月5日追記:倍率は数値入力可能。HD→フルHDは1.5倍。

*2:1月5日追記:サンプルによっては「NeuronDoubler」の方が良好な結果が得られる場合もあるので甲乙つけがたい。