萌尽狼グ

音系同人サークルASIA LUNAR代表、萌尽狼(もえつきろ)の個人ブログ

ヴァルキュリア内燃機関(1)読了

貴島煉瓦といえば2007年夏コミのエグゼリカ抱き枕(徹夜して買えなかった)がまず思い出されるわけで、大変罪深い漫画家である。
尤も予定通りゲットできていたとしても、有明から電車で抱き枕を裸のまま抱きかかえて持って帰らねばならず、職質は避けられない。
ゲットできなくてよかったんじゃないか、という話をAGJスタジオの西紀貫之(@nishikinovel)氏としていたのも懐かしい。
ちなみにその腹いせに帰りのソフマップで買ったのがRoland M-DC1で、同年秋のM3で出した沙羅曼蛇2仮想続編サントラ『XTARIZER(エクステイリゼル)』の主力音源であった。

さて、この時期に貴島煉瓦の漫画を読み始めたので、既に『ブラフマン』は古本で安価に手に入った。リアルタイムに読んだのは作中にメガジェットが登場する『特務戦隊伊吹』から。

ブラフマン(1) (CRコミックス)

ブラフマン(1) (CRコミックス)

メガジェット 本体 【メガドライブ】

メガジェット 本体 【メガドライブ】

概してコミカライズに向かない漫画家なので、一部未読の漫画もあるが、だいたい目を通している。
近作では『春風桜花』を大変高く評価している。

春風桜花 (角川コミックス・エース 204-6)

春風桜花 (角川コミックス・エース 204-6)

貴島煉瓦は読者を突き放した設定と展開、そしてアクションがウリの作風だ。
なので大変一般受けがよろしくない。本来ならば、どちらかといえば大判コミック向きの作風なのだ。
ブラフマン』の時点で、彼がやりたいことははっきりしていたのだが、いかんせん伏線回収とストーリー展開が遅すぎた。
その点、『春風桜花』は話の展開がスピーディーで、この作家もようやくここまで成長したかと思わせるものがあった。

そして『ヴァルキュリア内燃機関』、それも1巻である(ここ重要)。
江ノ電と、兵器としてのメカ少女という点で、『スカイガールズ』や『インフィニット・ストラトス』を彷彿とさせる触れ込みである。
登場人物は『ブラフマン』『あきば浪漫ス!』『春風桜花』でアクが強かったキャラクターの性格を更にこじらせて、銀さん並みの甘党の主人公を狙うラノベ展開。

評価できるのは、突き放した設定でありながら、ちゃんと後から説明しているのでイミフなことが少ないこと。
問題なのは、敵が何者であるかが1巻では明らかにされていないので、ちゃんとしたバトルが描かれていないこと。それに起因するストーリー展開の遅さ、すなわちまったり感。
「それなんてIS」とか口が裂けても言えない。

期待させるものはあるのだが、泥沼化の危険性もはらんでいる状況なので、ファンとしてはいささか不安である。
まあ、個人的にはつぐみちゃん萌え~とデジタルガジェット紹介だけで延々引っ張り続ける『ブラフマン』も悪くないのだが…