THE NEXT GENERATION パトレイバー 首都決戦
高島礼子さんが美味しい役どころだったと言わざるを得ない。
公開2日目なので出来る限りネタバレしないように感想をまとめていきたいと思う。
T・ジョイ出雲には5人しかいなかった…
多分期待はずれだったという意見も多いと思う。
とにかくロボットが出てこない、動かない。
機動警察パトレイバー2 the Movie(以下、パト2)を知らない一見さんにはなんのことやらさっぱりなシーンが多い。知ってる人は終始ニヤニヤしっぱなしだから余計にタチが悪い。
パト2が好きでも、完全新作を期待していたファンにとっては二番煎じに映ってしまう。
『パシフィック・リム』のギレルモ・デル・トロ監督を引き合いに出したのは失敗だったと思う。期待感を煽り過ぎだ。
しかも、本編前の予告に『チャッピー』…
「ニッポンが戦場になる」というキャッチコピーはよく考えられていると思う。
パトレイバーを知らない人にこの映画を観てもらうには、この言葉しかないし、本作の見どころはロボットではなくコレだ。
自分は、パト2の設定資料集から90式戦車に興味を持ち、それがガルパンファンになった原点だし、学生の頃ビデオデッキがぶっ壊れた時、取り出せなくなったビデオテープがパト2だったというくらい、パト2は観てる。
こういう濃いオタクほど、本作は観るべき映画だといえる。間違いなく。
ここまでなぞるか!というほどホン(脚本)の8割方はパト2そのままだ。
しかし、後半に行くに従って未消化な謎が多く、また後藤田には後藤×南雲(南雲×柘植)のようなラブストーリーはない。あまりスッキリしない話ではある。
ロボットが動かない分、人が動く。アクション映画としては、なかなか良かったんじゃないだろうか。
筧利夫の後藤田はハマリ役だと思ったのは、昨秋東京のホテルでMXのTNGパトレイバーを観た時に思ったことだが、キャスティングは大変安定していて違和感がない。
ただ、二課の面々については少々説明不足だった感は否めないし、活躍の場面も少ない。
本作はパト2の実写化というよりは、リミックスやマッシュアップといったほうがニュアンスが近いかもしれない。
川井憲次の音楽がまさにそこをうまくやっていると思う。パト2サウンドリニューアル版の発展形が楽しめて、大変満足だ。
川井憲次コンサート、またやってくれないだろうか…
実写も撮る押井守だからこそ、という見どころは多い。アニメだったら手間がかかるシーンでも実写だと簡単ということもある。その逆も然り。
個人的にすごくグッと来たのは日本橋、そして勝鬨橋。
パトレイバーの映画は1からして東京を知れば知るほど面白い作りになってる。
あと印象的だったのは車、敵の車種のチョイスがよかった。フォルクスワーゲン タイプ2とか。
BD出たら買って何度も観ると思うよ。お話としてはすごく良かったから。
サントラは既にヘビロテ中。突入がいいよね。
そういえばキャストに岡部いさく先生の名前があったんだけど、どこで出てたんだろう…?(顔がわからない)
オススメ度は、う~んどうだろう?パト2好きなら星3つ!
THE NEXT GENERATION パトレイバー 首都決戦 オリジナル・サウンドトラック(仮)
- アーティスト: 音楽:川井憲次
- 出版社/メーカー: バップ
- 発売日: 2015/04/29
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