描けない私のびだいじゅけん!/さわらの五庵
描けない私のびだいじゅけん! (1) (まんがタイムKRコミックス フォワードシリーズ)
- 作者: さわらの五庵
- 出版社/メーカー: 芳文社
- 発売日: 2014/11/12
- メディア: コミック
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描けない私のびだいじゅけん! (2) (まんがタイムKRコミックス フォワードシリーズ)
- 作者: さわらの五庵
- 出版社/メーカー: 芳文社
- 発売日: 2015/07/13
- メディア: コミック
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9月6日のQC検定で松江に行ったときに書店2巻で見かけたが、どこにも1巻がないのでずっと探していた。
Amazonでの評価が低いので気になっていたが、読んでみて理由がよくわかった。
オチがない。
これほどまでにオチがない商業マンガは他に見たことがない。
よくいえば淡々としている、日常をありのままに描いた日常系、登場人物の行動や気持ちを素直に描いた作品といえる。
「未完症」というテーマ自体は共感できるものだが、主人公の桜井りのが自分探しをするエピソードが本筋とはあまりに無関係すぎるように見えるうえにオチてないため冗長感が拭えない。
主人公がダメなのはわかるけど、マンガとしての体裁をなしてないのはダメだろう。これだったら4コマまんがのほうがよかったのでは?
たまたま、美大予備校時代に苦労されたという蒼樹うめ先生の個展の後だったので、重なる部分もあるのだけど…
印象に残らない、悪く言えばこういう作風だから妙に心残りになる作品といえるかもしれない。
こういう作品でも単行本化する芳文社って偉いよな…
ちゃんとしたマンガ描いてるのに、単行本化のチャンスに恵まれない作家を何人も知ってるからな…
でもこの作家さんはこの作風でよくて、作風自体を否定するわけではないのね。
ただ、表紙から期待するイメージと本編内容にズレが生じているだけ。
マンガで解説するビジネス書とか、エッセイマンガとかのほうが向いてるのかもしれないですね。
…ってググったらエロマンガ家なのかこの人。
んー、だとすると一般誌ということで手探り状態だったのかもしれんな。あとは担当編集さんの力次第ってとこか。
エロマンガは最初の4ページで話を説明したらあとはエロで、イッたら話のオチはどうでもいいとかフォーマットが決まっているので、女の子さえ可愛く描ければなんとかなる側面はある。
どうにも絵柄だけで引っ張ってきた感じが否めない作家さんのようですね…そのわりにはまったくエロさを感じなかったのですが。
期待はずれというか、この先が心配になる作家さんですね…
原作付きとか描く機会に恵まれるといいですねヽ(´ー`)ノ