夜勤明けに荘原方面を攻めてみた(御井神社~荒神谷史跡公園~道の駅湯の川)
夜勤明け同僚に「休みだけどどっか行くの?」と聞かれ、昨日FMPSGの委託発送で寝不足なので「寝る」と即答したものの、会社を出たら快晴だったので(出雲の晴れは貴重なのだ)出来心でまた寄り道をしてしまった。
6時間寄り道ってもう失踪レベルだけど(笑)。先日の一の谷公園に引き続き、夜勤明け睡眠不足で山道を攻めるとかもう恒例になってきた感ある。
御井神社
荒神谷へ行く途中に神社があるというので立ち寄ってみたら安産祈願神社だったので、とりあえず新作の安産を祈ってみた(既に難産だし)。
厳かな雰囲気の神社で、絵馬が風に揺られてカラカラと乾いた音が境内に響いていた。
案内板を見て、先に見ていた綱長井がつながり、ここが湯の川温泉にも出てくる八上姫(やかみひめ)にまつわる神社だということを知る。
出雲神話に関しては詳しくないが、因幡の国から出雲の国の大国主命に会いに行ったけど、そこには須世理姫(すせりひめ)がいたので引き返し、疲れた身体を癒やしたのが「湯の川温泉」で、そこで産気づいて生まれた木俣神を祀ったのがここ「御井神社」ということらしい。生井・福井・綱長井は木俣神の産湯で日本最古の掘り抜き井戸と言われている(50年前まで水が湧き出ていたそうだ)。
ここがおなかのほうのパワースポットであることには間違いない。
付近には新建川が流れ、水の流れ落ちる音が心地よい。
ちなみに英語のスペルはMii Shrineなので任天堂ファンも注目!?
綱長井(つながい)
かすれて読みづらいが「母子の寿命の水神、地鎮五つの神の中の綱長井神」と書かれているようだ。
御井神社より先に見たので最初なんのこっちゃさっぱりわからなかったし、不思議な形の祠だなと思った。
生井(いくい)
こっちのほうがもっとかすれて読みづらかった。
これが井戸だとわかればこの形も納得である。3つの井戸の中で一番パワーを感じた(笑)。
福井(さくい)
「ふくい」ではなく「さくい」と書いてあるので二度見してしまった。
生井に比べてお賽銭の金額が下がってる…みんな考えてることは同じだな(笑)。
実巽神社
八上姫を祀った神社とのことで、付近を探してみたものの見つからなかった。
島根島津のあたりまで行ったんだが、後で地図を確認したらもっと先にあったようで。
山陰道斐川インターチェンジ交差点~公園入口
高速バスで斐川はここで乗り降りするが、街まで遠すぎてとても使えそうにない。
ここを左折すると峠道に入る。
謎の看板。結(むすび)というのはここらへんの地名らしい。
左手に池がチラチラ見える坂を下ると開けたところになっていて、上道の眺めが素晴らしい。
直線道路の先にある少しきつい坂を上り切ると公園入口が見えてくる。
銅剣の形をした看板。この「出雲ロマン街道」という広域農道が荒神谷発掘調査の発端となる。
公園入口から見える西谷池。とんでもない山奥に来てしまった。
北駐車場には八重桜が咲いていた。
荒神谷史跡公園
荒神谷遺跡を見てから荒神谷博物館に行ったが、博物館で知識をつけてから遺跡を見て回ったほうがよさげ。
出雲ロマン街道をはさんで南側は体力的にムリだったので見てないが、地名の由来となった三宝荒神は見ておきたかったかも。
記念碑「遺跡発見発端の地」
博物館から遺跡までの「古代の小径」の途中「2000年ハス」池のほとりにある。ハスはまだシーズンじゃないので寂しげ。
1983年4月13日、ここに出雲ロマン街道を通そうとして遺跡調査してたら偶然土器を拾ってドキッとなった場所。
そう、ここ荒神谷もファミコンと同じ1983年から歴史が動き出した場所なんですね。
荒神谷遺跡
土器発見の翌年、この谷奥斜面を発掘調査したら、紀元前100年~紀元後100年くらいの銅剣358本、銅鐸6個、銅矛16本がまとめて出土し、大騒ぎになって国指定史跡になったとのこと。
階段を上れば展望デッキになっているものの、そんな体力はなく。
それにしても古代の人はどうしてこんなところに大量の青銅器を埋めたのか? 謎ですよね。
西谷池
静かな湖畔…ここが同じ斐川とは思えない。
荒神谷博物館
展示室は有料なので、入口でパンフレットを見ながら寝不足の頭でどうしようかな、せっかく来たのに見ないで帰るのもな…と思っていたら、山陰中央新報のカメラマンのお姉さんに写真撮りたいんで顔出しOK? と声をかけられ、なりゆきで見ることになってしまった。入館料が消費税でえらくハンパなのはなんとかならないものか?*1
こんな会社の制服来たままの小汚いおっさんでいいのか? と思いながら指示された写真をボーッと眺めながら突っ立ってるだけで撮影は終了。どうやら企画展の取材だった模様。
ちなみに通常展示室は火曜休館なんだけど、企画展開催中だったので入館できた模様。うん、ラッキーだ。
並河萬里写真展 日本回廊 ~シルクロードの旅人が見た日本~
で、なりゆきで見ることになってしまった企画展。
並河萬里さん、大学卒業してテレビ局入社後半年で退社してフリーカメラマンになったとかどんだけー? いきなり海外飛び回ってるし。金あったんだろうなー。
両親が島根県出身とのことで、島根に心の安らぎを求めに来てはまた世界を飛び回る生涯を送っていたとのこと。
歴史的建造物や仏像の一部を繰り抜いた写真にどんな意味があるのか、イマイチよくわからないものも多かったけど、信仰心が高じて造形の美を極めたという点において、仏像と美少女フィギュアは同じなんだろうなーと思った。
あと、タリバンが破壊したバーミヤン遺跡の写真もあった。そこから見えてくる仏像のルーツとか日本のルーツとかぼんやりしたものを楽しむ感じ。
常設展
発掘現場や出土した青銅器、その当時の姿を復元したレプリカ、斐川の歴史と発掘調査の年表、そのVTR上映(見ながら寝てた)、国内の他の青銅器との比較した荒神谷の特徴、弥生時代の人々の暮らしなどなど…
さほど広くはないが大変充実した展示内容で、隅々までじっくり見ればゆうに1~2時間はかかると思われる情報量。
特に引き出し型になっているサブ情報や、覗き窓になってて時間経過でライトの色が変わる模型とか、興味を引く展示になっていてついつい見てしまうので侮りがたい。
ミュージアムショップ
古代出雲にまつわる書籍が大変充実している。あとは大国主命のぬいぐるみとか(笑)。
自分用のおみやげに巨石マップvol.1を購入。vol.2はまだない模様。出雲市内の巨石をキュレーションした同人誌といったところ。なんともマニアックな逸品。
あと、相方用に出雲弁番付表と、実家用に一筆箋を購入。
一筆箋は新作もあったけど、絵柄はこっちのほうが好みだった。
銅鐸型の車止め
帰り際になってようやく気づいたんだけど、公園内の車止めが全部銅鐸型になってて超かわいいの!
これお持ち帰りしたい(無茶言うな)
出川瓦工業
『きこりの与作』っぽかったので撮った。
佐支多神社
佐支多神社《出雲の御射山神社》
出雲の御射山(佐支多神社と諏訪神社)《出雲の諏訪神社》
山陰本線の跨線橋の上から鳥居が見えたので立ち寄ってみた。立派な狛犬。
ここは社務所のある神社で、本殿も開かれていた。
道の駅湯の川
せっかくなので道の駅まで足を延ばした。建物はあまり出雲っぽくない感じ。
八上姫のゆるキャラやがみちゃん。今日はやがみちゃんの1日だったね。
3月24日新発売の『出雲縁結びポケット人生ゲーム』。ご当地版人生ゲームは全国初とのこと。これは話題性ありそうなので、妹用のおみやげに1個買った。
izumonakurashi.jp
売店でタオル買って(150円)足湯入ったけどクソ熱かった。なんとかガマンして入ってたけどジジババ平気で2~30分入っててぬるい方空かないから途中でギブアップした。
*1:でも、パンフレット見たら大人411円なのに団体料金の329円で入館させてくれたみたい。