『換装少女』の二次創作ガイドラインについて
前記事でも少し触れましたが、『換装少女』は、個人の二次創作に限って基本的にライセンスフリーです。
詳しくは公式サイトをご覧ください。
http://gashapon.jp/kansou_syouzyo/special/guideline.php
…でこの記事は終わり! ではないんです。同人音楽サークルの視点でガイドラインを見ていくとわからないことがいくつかありまして…
『換装少女』はメカ少女(絵)のフィギュア(造形物)で、公式サイトでストーリー(文)が公開されていることから、ガイドラインはいわゆるワンフェス(造形物)とコミケ(絵と文)を想定した内容になっています。
使用許可
ファン活動の範疇でのアマチュア(個人)による二次創作活動。
- オリジナルガレージキットの展示、販売。
- 配布3Dデータを改造したガレージキットの展示、販売。
- イラスト、漫画、小説等の同人誌の執筆、販売。
- 小規模な展示会、即売会の開催。
- コスプレ活動。
- それらをブログ、SNS等で公開すること。
※上記活動による申請、報告、版権料の支払い義務は発生いたしません。
また、当コンテンツ(キャラクター、世界観を含みます)について弊社はいなかる保証も致しません。
上記活動により発生するいかなるトラブルについて弊社は一切責任を負いませんのでご了承ください。
(後略)
http://gashapon.jp/kansou_syouzyo/special/guideline.php禁則事項
(中略)
- 弊社キャラクターを、公序良俗に反する行為や目的、違法な行為や目的、反社会的な行為や目的、特定の信条や宗教又は政治的発言のために使用すること。
- 弊社キャラクターを、成人向けコンテンツおよびサービス、または広告宣伝等のため、その他弊社が不適切と判断する方法・態様で使用すること。
(中略)
- 金型を製作する等、大規模に生産する品物、および一般の書店に並ぶような大規模な印刷物の製造、販売。
(中略)
- イベント販売を除く店舗およびネットオークション等での品物の流通。
(後略)
要点を整理するとこのような感じ。
- ガレキOK。当日版権の申請不要。(公式サイトで先行配信中の可動素体3Dデータを改造したものを含む)
- 同人誌OK。(イラスト、漫画、小説)
- コスプレOK。
- イベントOK。(プチオンリー即売会、コスプレダンパなど)
- 二次創作物のネット公開OK。
- エロNG。
- 同人グッズ販売NG。
- 書店委託、オークション出品NG。※立体物のみ。
省略箇所はワンフェス出る人とか業者さん向けの内容なので、ここに書いてあることを鵜呑みにせず、各自公式サイトをよーく確認してくださいね。
▲他版権との組み合わせはSNSではOKだけど二次創作ではNGっぽい
さて、ここまで読んでお気づきになった方もいらっしゃるかと思いますが、結構規定されてない二次創作が多いんですよね。いくつか挙げてみましょう。
- 商品そのものを撮影した写真集の同人誌
- 同人音楽
- 同人ゲーム
- 動画作品(ストップモーションアニメ、3DCGアニメなど)
同人音楽に関しては原著作物の中に音楽が含まれていないため想定外なのは仕方ありませんが、開発スタッフのひとりである倉持キョーリュー氏から二次オリ(1.5次創作)は問題ないはずとの回答を得ております。
問題ないはずですよ。ガイドラインを作るまでには時間がかかってしまいますが。
— 倉持キョーリュー@ティア[す36a] (@kyoryu_kuramo) 2018年1月6日
その他に関しては回答待ちです。ガイドライン改定には時間がかかりそうとのこと。
想定していませんでした、一度こちらでお預かりして確認いたします。
— 倉持キョーリュー@ティア[す36a] (@kyoryu_kuramo) 2018年1月6日
動画OKでないとPVも作れないですよね。
というわけで同人音楽サークルkaguyadepthとしては『換装少女』を題材としたイメージ曲集CDを作っていこうと考えています。
CDのジャケットやブックレットはガイドラインに沿った二次創作、CDの内容はオリジナルという二次オリになるわけですが、書店委託不可というルールなので、イベント販売のみで書店委託しないか、CDは換装少女と完全に切り離してしまってイベントでは同人誌などと併売するか、といったことを考えております。
kaguyadepthの活動方針としては、今後はイベントを重視していきたい(そのためのスタンプカード)ので、換装少女のCDはイベントのみになる可能性が高いのではないかと思います。あとは作ってみないことにはなんとも。
あと、現時点で換装少女の売れ行きは好調とのことですが、今後同人ジャンルとして盛り上がっていくかどうかはまだ未知数ですので、その状況次第といったところもあるでしょう。