ときめきアイドルの伊澄いずみも知っている?遊戯王OCGだけじゃない!コナミアナログゲームの知られざる世界
コンプティーク2018年3月号の19ページ、巻頭特集ときめきアイドルの伊澄いずみに気になる一文がありました。
デジタルだけでなく、アナログゲームにも造詣が深い。
アナログゲームとはテーブルゲームの俗称で、ボードゲームやトレーディングカードゲーム、テーブルトークRPGなどの電源不要ゲームを指す和製英語。
コナミは1999年から『遊☆戯☆王オフィシャルカードゲーム』のメーカーであり、その功績は2009年に「世界で最も販売枚数の多いトレーディングカードゲーム」としてギネス認定されています。
いずみの目標は国民的ゲームアイドル!
https://www.konami.com/games/tokimeki-idol/chara.php#chara/11
トップゲームアイドルになって、グラディウスの続編を作るんだ!
というキャッチコピーで発表されるやいなや話題となった伊澄いずみが『グラディウス』を知るきっかけとなったのは『遊☆戯☆王オフィシャルカードゲーム』なのかもしれません。
yu-gi-oh.xyz
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しかしコナミのアナログゲームは『遊☆戯☆王オフィシャルカードゲーム』だけではないのです。1990年頃にはオリジナルのボードゲームをいくつか発売していました。
私はアナログゲームに詳しくないので、現状インターネット検索で得られる情報のみをまとめてみました。
コナミ発売
がんばれゴエモン!からくり道中 ゲーム町編
コナミが発売したアナログゲームとしてはおそらく最古のものと思われます。
ファミコンの『がんばれゴエモン!からくり道中』をボードゲーム化したもののようです。
9歳息子の学童に迎え。お友達がボードゲームを遊んでいました。覗いてみたら『コナミコンピューターボードゲーム がんばれゴエモン!からくり道中ゲーム 町編』!懐かしい。口々に「面白いゲームだよ」と子供達。おじさんは何だか嬉しい気持ちだよ。 pic.twitter.com/yI1wGUMX3K
— ヨースケ (@chiisanaehon) 2014年7月25日
出回りが多かったようで、オークション出品物の写真がたくさんあります。
buyee.jp
aucview.aucfan.com
ニンテンドウ64の『ゴエモン もののけ双六』とは別モノなので注意。
機密文書を盗み出せ ザ・スパイ
ゲームデザインが秀逸で、コナミの中では評価の高いボードゲームのようです。
bodogeiro.blog.jp
ゲーム内容はこちらをご覧ください。「運の要素を減らし、プレイヤーの戦略・戦術でゲームを進めることができる」とあるので、あらゆることを「カン」で解決しようとする伊澄いずみには向いてないかも?
d.hatena.ne.jp
また『おばけ屋敷ゲーム』を探していたら『ザ・スパイ』を見つけたという方のブログがありました。楽しくプレイされている様子が伝わってきます。
blog.livedoor.jp
110adr2.blog.fc2.com
ムーンウォーク
ゲーム内容はこちらをご覧ください。あんまり戦略性は高くないようですが、それなりに楽しめるようです。
bodogeiro.blog.jp
札幌のジョイポート(株式会社カネイ小川)の楽天市場に新品在庫が残り1個です。
item.rakuten.co.jp
大財閥
こちらもモノポリー系とのこと。Twitter以外に情報源がありませんでした。
和製モノポリーって感じですかね〜
— いとてつ@LINEスタンプ発売中!! (@pandarock06) 2016年10月11日
とりあえずネーミングの力強さにちからこぶる
なんと札幌のジョイポート(株式会社カネイ小川)の楽天市場に新品在庫が8個もあります。売れなかったのかな…
item.rakuten.co.jp
パロウォーズ(非売品)
販促品として作られたもののようです。グラディウスファンですが全く存在を知りませんでした。旧コナミロゴのボードゲームとしては最後発かも?
page.auctions.yahoo.co.jp
新感覚ボードゲーム クイズ!ヘキサゴン
2004年発売なので当時話題となった『クイズ!ヘキサゴンⅡ』ではなく、その前身番組の『クイズ!ヘキサゴン』の方を商品化したものです。
atckt.blog11.fc2.com
バンダイ発売
海外メーカー発売
フロッガー
Google画像検索では箱の中身も少し見れますが、どんなゲームなのかはよくわかりません。
miki800.com
RISK: Metal Gear Solid
1957年リリースの戦略ボードゲーム「リスク」のメタルギアソリッドバージョンとのこと。
リミテッドエディションとコレクターズエディションの2種類があるようですが違いはよくわかりません。
www.egmnow.com
kimagureview.blog.fc2.com
その他、ファンメイド(つまり同人)で悪魔城ドラキュラのボードゲームがあるそうです。
www.gamespark.jp
憶測:なぜコナミはボードゲームを発売していたのか?
'80年代後半のコナミを思い起こしてみると、ビデオゲーム(業務用・家庭用・パソコン用)以外に、出版(月刊誌『Nan?da』や小冊子『DS-3』の発行)、VHSソフト(OVA『ワット・ポーとぼくらのお話』『沙羅曼蛇』、桂三枝の創作落語ビデオ『ゴルフ夜明け前』、『てなもんや三度笠』の映像版権所有)、ジグソーパズル(クリスチャン・リース・ラッセンなど)などの事業を行っていました。
※音楽ソフトはG.M.Oレコード(アルファ)、コンピュージック(アポロン)、スターチャイルドレコード(キング)、攻略ビデオはサイトロン(ポニーキャニオン)から出していましたが、当時はまだコナミレーベルではなく自社発売ではありませんでした。
家庭用ゲームもジグソーパズルもおもちゃなのですが、どちらかというとジグソーパズルの方がアナログゲームに近いような気がしたので、最初は海外ボードゲームのローカライズ事業をやっていたのかなと考えたのですが、ゲーム内容を調べてみるとコナミオリジナルのもののようですので、おそらくアナログゲームが作れるゲームデザイナーの方が一時期コナミに在籍しており、その方を中心に短期間事業として成り立っていたのではないかと考えられます。当時のコナミの社内事情を察するに、遊んでみたら面白い、これは商品化しようという流れになったんじゃないでしょうかね? バブルだったので単に多角経営しただけとか、コナミの本社が神田神保町から港区に移転し、社長が代わってDS-3が復刊した1992年頃にはもうアナログゲームを作ってないので、社長の趣味だった可能性も否定できませんが。当時のことを詳しく知る方がいらっしゃいましたらぜひお話をお伺いしてみたいです。
家庭用ゲームソフトの取扱説明書にアンケートハガキとともに「DS-1/2(ハーフ)」というリーフレットが入っていて、私もそこからコナミがアナログゲームを出していたことを知ったのですが、果たしてどれくらいのゲーム少年の心にボードゲームが刺さったのか、気になるところではあります。時空を超えて伊澄いずみの心を鷲掴みにしてそうですが。
- 出版社/メーカー: KADOKAWA
- 発売日: 2018/02/10
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