萌尽狼グ

同人音楽サークルkaguyadepth代表、萌尽狼(もえつきろ)の個人ブログ

北海道の同人即売会に参加したことがないので視察してきた

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長年サークル参加側だと同人即売会の現状を経験則でなんとなくわかった気になっていることがある。
最近はNHKなどマスコミがコミケを取り上げることも多く、コミケとはこういうものという認識は誰にでもあると思う。
地方の同人即売会は女性メインで学生が多いというのが通説だが、百聞は一見に如かずと言うし、やはりこの目で見てみないことにはわからないことも多い。
スタジオYOUにあまりいい噂を聞いたことがないのだがそれは本当なのだろうか?
というわけで昨日札幌コンベンションセンターで行われたオールジャンル同人即売会「おでかけライブin札幌137」へ視察へ行った感想をまとめる。

会場へのアクセス

札幌市営地下鉄東西線東札幌駅を下車し、案内板に沿って歩けば大型ショッピングセンター「イーアス札幌」の隣に札幌コンベンションセンターはすぐに見つかるが、1番出口を出たら「コンベンションゲートウェイビル」を目印に右折するのを忘れていると迷子になるので、公式サイトのアクセスガイドはちゃんと目を通しておいたほうがよかったと反省した。
https://www.sora-scc.jp/access/
今回は高速バス回数券の買い置きがあったので高速バスで行ったが、東西線への乗り換えはサッポロファクトリー前バス停→バスセンター前駅の方が、時計台前バス停→大通駅より運賃が50円安い。ただ、バスセンター前へは地上乗り換えの区間が長いため、足もとが悪い場合は大通まで出たほうが便利だと思った。あと、慣れの問題だが道がわかりにくい。なお、菊水元町7条バス停からは約3kmあるのでおすすめできない。実際には大荷物となるのでJR利用になるだろう。

入場

会場到着は11:30頃で開場から30分ほど経過していたがまだ長蛇の入場列を形成しており、前を歩く女の子たちが驚いている様子だった。
入口前には一般・コスプレ入場列と、サークル入場列の立て札があり、係員の初老男性がサークルの方はいませんかとしきりに呼びかけていた。
入場はパンフ購入制で800円(パンフ売切の場合は入場料700円)かかり、この客さばきでどうしてもできてしまう待機列のようで、会場内は思ったより混雑してなかった。

会場内の様子

募集要項では500スペース+委託20サークルということだったが、配置図を見るとその半分以下で、会場のキャパに対してずいぶん余裕があった。
配置は島のみで壁はなし。島はおおむね片面長机6卓(12サークル)、島全体で24サークル単位で構成されているが、その中に1~4ジャンルが入り混じっている状態。
通路は広く、流れに逆行しても問題ない程度の客数。それにしても欠席でチラシが置きっぱなしの机が目立つ。入口で遅刻者待ちしていたのはそういう理由だったのか。
サークル参加者の年齢層は意外にも高い人が散見され、そしてなぜか無愛想な人が多く見受けられた。客引きにつかまったのは飼い猫を題材にしたマスコットを売るおば…おねえさんくらい。
全体的に抜けきらない異様な雰囲気を感じる。これはオンリー系の一体感やコミケのお祭り感とはかけ離れたものだ。ただ不思議とアウェー感は薄い。
今回足を運んだ目的はサークル参加側として居場所はあるか、参考になりそうな展示をしているサークルはあるかの2点だったが、正直どちらも空振りだった。
展示の傾向としては100均のワイヤーネットを使ったものが多いが、組付けに難がありバランスを崩すと崩壊の恐れがあるところがいくつか。
全体的に同人誌よりもグッズのほうが多いため、アイテムの小ささや数の多さから立てかけ、もしくは壁掛けでの展示が多くなるのだと思う。
そして素材集のDVDはあるものの、音楽系は皆無だった。

コスプレ

入場待機列に大荷物の人が多く見受けられたが、それはコスプレ参加者だった。
入場時はまだ余裕があった荷物置き場も、わずか45分ほどの滞在時間であったが、出ていくときは満杯になっていた。
即売会スペースではまばらだった男性の数も、コスプレでは多く、というかコスプレのほうが圧倒的ににぎわっている。
これではどちらがメインのイベントなのかよくわからない。
ただ、お目当てのサークルいくつかに顔出しして退散だと時間効率が悪いので、一緒にコスプレも楽しんだほうがいいようにも思えてくる。

その他

チラシコーナーはスタジオYOU主催のオンリー系が大半を占め、それも道外のイベントが多かった。
チラシを手にする人はおそらく真剣に参加を考えているサークルさんよりも、カップリングや絵柄を目当てに蒐集しているものと思われた。
女性向けオンラインストアのクリアファイルが印象的。地元情報は少なめ。やはりケットコムで地道に調べるしかないか。
委託コーナーは、すなわちアニメイトであり、これはとても難易度が高い。
本来直接参加できないサークルの救済措置なのだが、手にとってもらうには知名度や作品力が要求される。あるいはネタ。
フリーペーパーも委託できるものなんだなとは思ったが、無料頒布ほど人を選ぶものはないなと、過去の自分を反省するばかりである。

オールジャンルとは

スタジオYOUのパンフやチラシを見て、少しずつ疑問が解けてきた。
オールジャンルとは、プチオンリー合同イベント+その他ジャンルであって、コミケの規模縮小版ではないということ。
名目上のオールジャンルはコミケの縮小版という認識で間違いないのだろうが、実態としてはプチオンリーとその枠にはまらないその他の集まりなのだ。
そして内包されるプチオンリーも明確な線引はなく、プチオンリーの名前やイラストに牽引される形で参加することによって、他所からは目に見えない形でそこに存在している。
ものすごく観念的なものだ。これだけ多くのイベントが開催されているように見えながら、実際に彼らを引き寄せているのはそのジャンルが好きということのみだ。
この辺がオンリー系のみのイベントとは趣きを異なるものとしていて、場が与える雰囲気からの満足度は、参加者ひとりひとりのアクションが左右している。
つまり一般参加者もコスプレをすることでそのひとときの価値を高められているわけだ。オンリー系特有の異様な雰囲気を、自ら醸していかなければならないわけだ。
これはおのずと意識高い系になるので、愛想も悪くなるわな。あの雰囲気は一体感のなさから来たものだったのだな。

反省会

募集に対して応募が少なく、アウェー感が薄いということは席の確保は容易。
しかし場の雰囲気として出展者はよくても来場者に得となるものが何一つないイベントになってしまう。
それは無関係に流動している他の周囲も同じことで、偶然の出会いなんてものは最初からこの場には存在しない。
それは自分自身が身をもって証明している。残念ながらジャンルの垣根を飛び越えて人を惹き付ける魅力のある作品には出会えなかった。
こんにちの同人作家の絵的なレベルは皆一様に高いので、それだけが購入意欲の決定打にはなりえないんだな、もはや。
だからこそ各サークル単位が独自のコミュニティをすでに形成している必要がある。「オンリーライブ」というイベントは彼らにオフの場を与えているに過ぎない。
裏を返せば私も独自のコミュニティを形成済みであれば、あとはどんな即売会だろうと、どんなアウェーだろうと、参加の余地は残されているということだ。
それだけ人を引き付けられるだけの、足を運ばせられるだけの力があるのか、それだけなのだ。
地方の同人即売会の厳しさとはこういうことだったのだ。

チャンピオンカレー札幌白石店

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東札幌にはもう一つ目的があった。あってよかった。
ひさしぶりに金沢カレーが食べたかったのだ。
チャンピオンカレー札幌白石店は東札幌駅に近いものの、パチンコ屋の向かいで周囲は住宅街という妙な立地にある。
それだけにあの黄色い看板は遠目にも目立つ。
店内は昼時だが客数はまばらで、私もそうだったが券売機を促される客が多い。つまり一見さん。
というかカウンターにメニューを置いてるのがいけないのだと思う。
私も1巻は読んだ『北陸とらいあんぐる』の広告がやたらと目立つ。3巻でようやくチャンピオンカレーが出たらしい。
カウンター内の店員のひとり(接客担当)は常に目線がドアの外を向いており、料理提供時も私に目線を合わせてくれなかった。
これは大きな減点対象だ。正直メシマズである。
味は安定のチャンピオンカレーであり、個人的にはゴーゴーカレー派なので、まあこんなものかなといった感じ。
Lカツ普通盛りにしたが、食べ終わった直後はもっと食べられそうな気もしたが、時間がたつにつれ結構ドスンとくるものがあった。
やはりゴーゴーカレーには妙なクセがあり、あのクセがたまらなくリピートさせているのだと思う。
チャンピオンカレーのフランチャイズ本部か、札幌白石店の人は見ていたら、食事提供時だけは客に目線を合わせるように気をつけたほうがいいと思うぞ。

ヴァレリアン観てきた

で、当初の目的は空振り、昼もメシマズと来たら、余った時間で何か映画の1本でも観て帰らないともったいない。
というわけでサツエキの札幌シネマフロンティアに移動してCMやってるヴァレリアンを観てきた。
まあまあ楽しめたが、特にグッと来るものはなかった。
変な宇宙人がたくさん出てくるコメディといったら銀魂だし、冒頭の磁力に引っ張られて地下に落とされるシーンはガルパン最終章だし、物語のカギを握る部分は君の名はだし。
クラゲをかぶるシーンと、バブルという踊り子と合体して悪い宇宙人に化けるシーンが皮モノ属性っぽくてちょっとそそられたが、それくらいかな?
冒頭の砂漠でゴーグル付けたら仮想都市で買い物できて、DNA照合したら物を持って現実に戻れるってところは仮想通貨が話題のいまどきっぽい描写だったけど、そこに描かれるスラム街っぽい未来都市像がプレイステーション初期のCGムービーみたいな陳腐さで、そこでガクッときた。
ただ、のっけから全体的にレトロフューチャー感あふれる方向性で世界観が構築されているので、誰もがわかる理解しやすいSFってこうなっちゃうのかなーといった感じはある。
話の筋も字幕の読みやすさもわかりやすくて頭に入って来やすかった。ヴァレリアンも超人ではなく普通のスケベだし。
ただこのノリだったらエンドロールの曲はもうちょっと明るい感じでもよかったのでは。
あんだけ人工言語バリバリからスタートしていきなり「パール」って言っちゃうのはどうなのよ? というのが最後まで心残り。