音源内蔵MIDIキーボードMPK mini playでDADDY MULKを打ち込んでみた
2018年10月22日にAKAI Professionalから内蔵音源、スピーカー搭載、電池駆動の25鍵MIDIキーボード「MPK mini play」が発売されたので、さっそくZUNTATAの名曲「DADDY MULK」を打ち込んでみました。
本機はチャンネル2~9と11~16のプログラムチェンジが効かないのでメロディー・ドラム・ピアノの3チャンネルで打ち込んでいます。
直撮り・シンセソロまで
10/22発売のAKAI MPK Mini PlayでニンジャウォーリアーズのDADDY MULKを打ち込んでみました。本機はCH2~9と11~16のプログラムチェンジが効かないのでメロディー・ドラム・ピアノの3CHで打ち込んでいます。制約は厳しいけど工夫すればこれくらいできるよ! #タイトー #ZUNTATA #ゲーム音楽 #DAW #DTM pic.twitter.com/CEnGD37L3A
— 同人音楽サークル カグヤデプス (@kaguyadepth) 2018年10月27日
ライン録音・フルコーラス
- 音源内蔵MIDIキーボードMPK mini playでDADDY MULKを打ち込んでみた - ニコニコ動画
- 音源内蔵MIDIキーボードMPK mini playでDADDY MULKを打ち込んでみた - YouTube
以下、ニコニコ動画・YouTubeのテロップと同文です。前記事に書ききれなかったこと、新たにわかったことなどを簡潔にまとめました。
MPK mini playについて
2018年10月22日にAKAI Professionalから内蔵音源、スピーカー搭載、電池駆動の25鍵MIDIキーボード「MPK mini play」が発売されました。
液晶画面の右横にあるジョグダイヤルで音色を切り替えることができ、KEYSはGMと同じ128音色、DRUMSはGSと同じ10ドラムセットが入っています。
最大同時発音数は32音。KEYSはチャンネル1、DRUMSはチャンネル10で、チャンネル2~9と11~16は音色を切り替えることができずピアノです。
なぜならチャンネル2~9と11~16にプログラムチェンジを送信しても、チャンネル1の音色が切り替わってしまう仕様になっているからです。
本体のノブ4つとバンク切替で音色をエディットすることができます。エディットは8つ記憶でき、PC/Mac用Favorite Editorも提供されます。
Favorite Editorによればノブ4つにはコントロールチェンジ48~51番、64~67番が割り当てられていますがMIDI受信ではうまく動作しません。※追記1参照
サスティンペダルに対応しているので、コントロールチェンジ64番がアタックに割り当てられているのが少し不思議なのですが…
内蔵音源について取扱説明書や公式サイトから得られる情報は少なく、どのようなデータを送信したら思い通りに動くのか手探りの状態です。
MPK mini MK2のサムスティック、8つのパッド、アルペジエータなど、充実の機能そのままに音源、スピーカーを搭載したMPK mini play。
卓上の小型キーボードとしてDTMはもちろん、往年のポータトーンやCASIO GZ-5のように、合唱部などでもニーズが見込まれる楽器です。
25鍵盤に32和音あるので発音数不足に悩まされることはありません。スピーカーの音量は小さめですがヘッドホンアウトも付いています。
この動画はスマホ撮影した動画にライン録音した音楽を合わせました。スピーカー・ヘッドホンとは音質が異なりますことをご了承ください。
このようにMIDIキーボードとしては申し分のない製品だけに、MIDIインプリメンテーションの開示など日本語サポートが欲しいですね。
※2018年10月28日現在、http://www.akai-pro.jp/には本製品の情報がありませんので、詳しくはhttp://www.akaipro.com/をご参照ください。
MPK mini play(英語)
http://www.akaipro.com/products/keyboard-controllers/mpk-mini-play
MPK mini play FAQ(英語)
http://www.akaipro.com/support/kb/articles/akai-pro-mpk-mini-play-frequently-asked-questions
打ち込みについて
オリジナルのニンジャウォーリアーズはYM2610(FM音源4音+PCM7音)で、楽譜集「ZUNTATA MUSIC SCORE VOL.3」を参考に打ち込みました。
楽譜集は採譜ミスが多く原曲を聴いて修正しましたが間違いがあればご容赦ください。できる限り原曲の雰囲気を再現したつもりです。
メロディはベース&リード、カリオペ、ソー、エコー、シンセブラス、チャランゴ、オーケストラヒットそして三味線をプリセットで使用しました。
冒頭の効果音はSFX SetのSeashore、Stream、Horse-Gallop、Trainを重ねました。受信したMIDIメッセージは液晶画面に表示されます。
グロッケン、ベースなどその他パートはすべてピアノで鳴らしました。この際ピアノアレンジなどは意識せず、楽譜通りのベタ打ちです。
拍手の音は原曲とイメージが違いますがなかなかいい音だと思います。オーケストラヒットも残響つきで収録されているのでオススメです。
今回はMPK mini playの内蔵音源がDTMに使えるか?が焦点でしたので、音色エディットはMIDIデータで出来なかったのでやっていません。
もしメーカーサポート外のピアノチャンネルもエディットが可能ならアタック、リリースをいじってシンセパッドも作れると思いますが…
1チャンネル内での同一ノートの発音はキャンセルされてしまう仕様上、ずらしたノートの音量を下げてディレイにするのもままなりません。
せめてリバーブだけでも変えられたらいいんですが、個別に送信すると動いてもヘッダでまとめて送信すると動かなかったりで何が何だか…
この辺が解決できるとチャンネル数は少なくても工夫次第で十分使える音源になるような気がするんですがAKAIさんなんとかなりませんか?
追記1:MPK mini playで受信可能なコントロールチェンジ一覧
その後の調査により全チャンネルで以下のコントロールチェンジが使用可能と判明しました。
- C.C.001 モジュレーション
- C.C.006 データエントリーMSB ※1
- C.C.007 ボリューム
- C.C.010 パンポット
- C.C.011 エクスプレッション
- C.C.038 データエントリーLSB
- C.C.064 ダンパーペダル
- C.C.065 ポルタメント
- C.C.066 ソステヌート
- C.C.067 ソフトペダル
- C.C.071 レゾナンス
- C.C.072 リリースタイム
- C.C.073 アタックタイム
- C.C.074 ローパスフィルター
- C.C.075 ディケイタイム
- C.C.076 ビブラートレイト
- C.C.077 ビブラートデプス
- C.C.078 ビブラートディレイ
- C.C.091 リバーブ
- C.C.093 コーラス
- C.C.098 NRPN (LSB) ※3
- C.C.099 NRPN (MSB)
- C.C.100 RPN (LSB) ※2
- C.C.101 RPN (MSB)
- C.C.120 オール・サウンド・オフ
- C.C.123 オール・ノート・オフ
- C.C.126 モノ・オン
- C.C.127 ポリ・オン
※1 RPN未送信時のみEQハイとして動作します。EQローに対応するコントロールチェンジは不明です。XGのNRPNも無反応でした。
※2 ピッチベンド・センシティビティの範囲は0~24。
※3 現状確認できているのはC.C.071~078に対応するNRPNのみです。
これで今後の曲作りに期待が持てました!
追記2:チューブラーベルの音がアニメでよく聞く学校のチャイムの音!
AKAI MPK mini playのチューブラーベルの音ってアニメでよく聞く学校のチャイムの音と同じじゃない!? #DTM #DAW #効果音 pic.twitter.com/Jf2M7yYeAD
— 同人音楽サークル カグヤデプス (@kaguyadepth) 2018年10月28日
これ、もしかしたら元になったシンセサイザーを特定できるんじゃないでしょうか?
シンセサイザーとアニメの音効に詳しい方、情報お待ちしています。
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