旧萌尽狼グ

同人音楽サークルkaguyadepth代表、萌尽狼(もえつきろ)の個人ブログ ※更新終了

ガールズアンドパンツァー組曲の模範演奏CDを取り寄せました


このツイートでガールズアンドパンツァー組曲という楽譜が出版されていたことを知りました。
【フレキシブル6パート+打楽器】ガールズ&パンツァー組曲: アンサンブル ブレーン・オンライン・ショップ
楽譜は個人で購入するには高価なので、模範演奏CDだけ取り寄せました(Amazonでは取り扱いがありませんでした)。広島からだったのですぐに到着しました。


CDはYouTubeで試聴することができます。


フレキシブル6パート+打楽器 ガールズ&パンツァー組曲/Girls und Panzer Suite/浜口史 ...
以下、ガールズアンドパンツァー組曲についてまとめてみました。鑑賞の手引きとなれば幸いです。

各楽章で使用されている曲

ガルパンのサントラの中から代表的な曲がピックアップされています。原曲ではⅡをのぞいてストリングスが使われており、ガールズアンドパンツァー組曲では吹奏楽のみのアレンジを楽しむことができます。特にⅢの原曲はピアノとストリングスがメインの曲であり、本作のキモというべき楽章といえるでしょう。Ⅴのみメドレーとなっており、大団円から次回予告につながっています。
演奏時間は全部で約8分なので、吹奏楽コンクールの自由曲ではⅡ~Ⅴのみを演奏したようですね。Ⅱはブリティッシュ・グレナディアーズの変奏曲なので、ガルパンを知らない人でも大丈夫そうです。

  • 戦車道行進曲!パンツァーフォー!(サントラ:Disc1-01)

  • ブリティッシュ・グレナディアーズ(サントラ:Disc2-02)

  • これが友情ですね!(サントラ:Disc1-25)

  • 緊迫する戦況です!(サントラ:Disc1-33)

  • 戦車道アンセムです!(サントラ:Disc1-37)
  • いざ!試合にのぞみます!(サントラ:Disc1-29)

ガールズアンドパンツァー組曲の楽器編成

フレキシブル・アンサンブル&バンドとは

通常、吹奏楽の楽譜は、演奏に必要な楽器が楽譜に指定されており、作曲者の意図した演奏にするためにはバンドの人数・楽器を揃えなければなりません。
このため、人気曲であっても小編成のバンドでは演奏できない場合があり、また小編成用に編曲された楽譜でもバンドの人数や、パートの偏りなどにより楽器が揃えられない場合があります。
この問題を解決すべく、楽譜に指定されている楽器であれば自由に楽器を振り分けられる編曲になっている楽譜が、ブレーンミュージックが出版しているフレキシブル・アンサンブル&バンドシリーズです。
ガールズアンドパンツァー組曲は6パート+打楽器(オプション)に編曲されています。ただし、ガールズアンドパンツァー組曲の場合、編成変更は許諾されていません。

楽譜で指定されている楽器

楽譜で指定されている楽器であればパート内で自由に楽器を選べますので、木管楽器のみのアンサンブルも可能です。
ただし、3パートが木管楽器のみの指定になっている以上、金管楽器のみのアンサンブルにすることはできません(上記の通り、編成変更は許諾されていません)。

1パート
2パート
3パート
4パート
5パート
6パート
パーカッション(オプション)

模範演奏CDの編成(吹奏楽11人)

1パート
  • フルート(ピッコロ持ち替え)
  • トランペット
2パート
3パート
  • アルトサックス
4パート
  • ホルン
5パート
6パート
  • チューバ
パーカッション(3人)

参考:サントラの楽器編成

人数だけ比較すると1/2ですが生演奏とレコーディングなので単純には比較できませんので参考までに。

所感

秋に向けて『空中戦車道』の続編を企画している最中なので、そのアレンジの参考資料として聴いています。


ガルパンのサントラってメインテーマが「戦車道行進曲!パンツァーフォー!」と「乙女のたしなみ戦車道マーチ!」の2曲あったことに改めて気付かされました。このメインテーマが2曲あるというのは参考にしたい。
サントラCDに記載されている人数だけ追いかけて行くと、編成を考えるときに途方もなく大きなものを想像してしまうので、最初から6パートにまとめられているのは大変参考になります。
ガールズアンドパンツァー組曲を編曲された辻峰拓氏は平成元年生まれだそうですよ! 若い!


ガルパンファンには少し物足りない内容かもしれませんが、そこは吹奏楽版の楽譜が出版されていることの意義を尊重したいところです。
Ⅰの出だしでズッコケる人もいると思いますが、制約を考えれば致し方ないところ。原曲の響きが結構ひねってあるってことでもありますよね。
フレキシブル版ということで、各楽器の特色を活かした編曲には必ずしもなっていないし、逆を言えば指定した楽器であればどの楽器でも演奏できる編曲にしなければならない。これって結構大変ですよ?