山陰地方のガルパン候補地は港・歴史・温泉の三拍子そろった米子市淀江町がいいぞ!
杉山Pのガルパン候補地は山陰地方の某都市を想定していた件について、冷泉麻子のおばあが入院した病院は松江赤十字病院がモデルと言われているので私は島根県松江市説を推していましたが、8月6日のASCII.jpの記事で「山がすぐそこに迫っていて、海に落ちている」「平地が少なくて豪雪地帯」といったより具体的な特徴が明らかになったため、現在ツイッター上では鳥取県境港市説が有力となっています。
当初私は土地勘のない鳥取県では1都市にターゲットを絞り込めず、8月末の時点では大洗女子を大山女子にもじった都合もあり境港市・米子市・日吉津村・大山町の美保湾一帯をロケハンしたのではないかという苦し紛れの結論を出しました。しかしこれには私自身も納得がいかず、大洗町と同様に幕末の台場跡がある米子市淀江町に狙いをつけ、実際に現地を歩いてみることにしました。
淀江町を選んだ理由
美保湾で大型船が入港できるのは境港港だけですから、学園艦の設定を考えれば必然的に境港市が候補地に挙がります。しかし大洗町と比較した場合、境港市では街の雰囲気が違いすぎると思いました。
そこで同じ美保湾で漁港を含む港町を追っていった結果、大洗町と同様に幕末の台場跡がある米子市淀江町に目が留まりました。
大洗リゾートアウトレットに相当するのがイオンモール日吉津だとすると、隣の伯耆大山駅の方がふさわしいでしょうが、8月24日に出雲市駅~伯耆大山駅間でICOCA導入が決定し、首都圏からのアクセスがすこぶる悪い淀江駅の方に俄然興味がわきました。境港市は米子鬼太郎空港もあるので、ロケハンするにあたって首都圏からのアクセスが悪いとは言い切れないのです。
www.westjr.co.jp
大洗町と淀江町の共通点
古墳群がある
大洗町には磯浜古墳群があり、主な古墳は日下ヶ塚古墳、車塚古墳です。
一方、淀江町には向山古墳群があり、主な古墳は岩屋古墳、長者ヶ平古墳です。
また、淀江町と大山町にまたがる妻木晩田遺跡には四隅突出型墳丘墓があります。
JR山陰本線 淀江駅
妻木晩田遺跡があるためかトイレの建物(写真左)が妙に凝った形で興味深いです。
ピクトグラムがはにわになってます。
自動券売機が設置されている無人駅。鳥取方面は停車する快速列車もありますが、米子方面は停車しないため日中は2時間に1本くらいしか電車がありません。
相対式2面2線のホームと跨線橋。
駅舎の隣に日交ハイヤー淀江営業所がありタクシーは常駐しています。
自転車置き場の通路は線路沿いに長田踏切まで通り抜けられ、ラピスパ方面への近道になっています。
淀江商店街
駅前。左はお菓子屋さんのようでした。
1階がカフェで2階がパーマ屋の特徴的な建物。
さっそく雰囲気のいい店が出迎え期待が高まります。
路地はかなり狭く、道が入り組んでいます。
カーブで戦車が突っ込みそうな電器店と理容室。
T字路に懐かしのフジカラーの看板。右折します。
ちょっとこの路地はCV33カルロ・ベローチェでないと抜けられそうにないですね。
まだまだ商店街は続いているようです。
元パナソニックショップにネコの看板のカイロプラティックというよくわからないことになってます。
かすれているが看板のうどんの書体が目を引く製麺所。
ここもくねくねカーブしています。
昔ながらの個人商店。
酒屋さんもいい雰囲気。
ちょっと外れたところにあるお稲荷さま。
程よく狭くてくねくね曲がった路地と、古い町並みが比較的良好な状態で残っておりロケーションとしては大変満足です!
寂れてはいますが営業中の店は多かったです。ただ飲食店が全くないため、立ち寄れそうな店は少なめです。
国道9号線を西へ
歩道がなく大洗のようこそ通りに似た雰囲気を感じます。
特徴的な建物の喫茶店。
この先60m…何に注意すればいいの?
町のいたるところで目にする産廃最終処分場計画反対のポスター。
なんとなく港っぽいデザインの歯医者。
京都まで292km。
しょぼい淀江大橋(宇田川)。
やまごう…じゃなかった、まるごう淀江店でトイレ休憩&昼食。もっと西へ行けば淀江支所や飲食店がいくつかあるようですが、天気も気になりますし既に結構な距離を歩いているので引き返すことにしました。
淀江海岸
ビジネスホテル ニュー不老園。KV-2の砲撃を食らったら木端微塵になってしまいそうですね…
半世紀前に海水浴場としての役目を終えた淀江海岸。遠くにヨットが見えましたが寂しげです。
遠くに米子の街並みが蜃気楼のように見えました。
淀江漁港はガチで男くさい雰囲気です。真っ黒なミゼットIIがかわいい。
主な水揚魚種は、はまち、きす、たい、たこ、てんぐさ。
漁協の建物。
お台場公園(国史跡 鳥取藩台場跡淀江台場跡)
淀江台場跡は漁協の向かいにある松の木が生い茂る横長の小高い丘です。
西洋式の城塞を取り入れているため、石垣の違いなどは注目に値するものと思われます。
台場のベンチにはネコが寝ていました。
台場の周囲には遊具があり公園として整備されています。
説明板。松南徹翁を中心に地元の人の力で築造されたのが淀江台場の特徴だと書かれています。
観光地としての魅力はいまひとつですが、やっぱりウサギさんチームっぽい雰囲気がしましたね。
淀江公民館
建物がボロボロでヤバゲな淀江公民館。
その隣にある和傘伝承館は要予約のため入れさなそうな雰囲気でした。和傘といえば五十鈴華さんでしょうか?
その隣にあるのが旧淀江町立淀江幼稚園の廃墟。旧上岡小学校の代わりとしては小さすぎる建物です。
その隣には淀江保育園もあることを考えると、この廃墟を放置しておくのは道徳的によくなさそう…
湧くわく天然温泉ラピスパ
田んぼのど真ん中に「手ぶらで天然温泉ラピスパ」と書かれた立て看板があります。
ラピスパは大洗リゾートアウトレットにも似た雰囲気の建物です。
ガーデンテラスも異国情緒ただようリゾート感たっぷり。
入館料は大人1296円とお高めですが、受付でロッカー鍵と一緒にタオル・バスタオル・館内着がセットになったバッグを手渡されるので本当に手ぶらで来てOKです。
www.rapi-spa.com
半身浴・ジャグジー・露天風呂・サウナ・岩盤浴の他、屋外・屋内プール、家族風呂もあり親子で楽しめる温泉施設です。
単純温泉で源泉43.5度の掛け流し。備え付けのソープ類は泡立ちもよく、洗顔フォームまで揃っています。
妻木晩田遺跡のゆるキャラ「むきぱんだ」
www.daisen.jp
おとなり大山町のキャラクターですが、妻木晩田遺跡は淀江町と大山町にまたがっているので補足として取り上げます。
大山女子はあんこうチームではなくて、むきぱんだチームになるのでしょうか?
編集後記
あいにくの曇り空で大山はほとんど見えませんでしたが、大山の麓の町として淀江町が大山女子の学園艦にふさわしいロケーションであることを確認できました。
前日は送別会で日付が変わるまで飲んでいて、下痢止めを飲んで見切り発車でのロケハンとなりました。下調べ不足だったので、ラピスパに関しては現地で調べて初めて温泉があることを知ったくらいです。
さすがにマリンタワーやアクアワールドに相当する施設はありませんが、随所に大洗やガルパンの面影を重ねることが出来るスポットが点在し、港・歴史・温泉の三拍子そろったいい街だと思いました。
今回のロケハンルートです。距離測定が逆順になってますが約5.5km歩きました。