【2016年6月帰省】『レジより愛をこめて~レジノ星子~』読了
レジより愛をこめて~レジノ星子~ (ワイドKC モーニング)
- 作者: 曽根富美子
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2015/02/23
- メディア: コミック
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昨年末に買って積ん読してたのを12日出雲~羽田の機内で読んでいたら、CAさんに「私も読んでます」と言われてちょっと嬉しかった。
漫画家で食えなくてスーパーマーケットでレジ打ちのパートタイマーを始めた作者の体験記であり、普段何気なく利用しているスーパーマーケットの裏側がわかる漫画でもある。
読む漫画を出版社や絵柄で選びがちな私が、なぜこの本を手に取ったかといえば、クリエイター業で食えなくて工場勤務してる自分に、作者像が重なる部分があったのだろう。また、もしかしたら自分もそうなっていたかもしれない、もしくは今後そうなるかもしれないという異業種への意識もあっただろう。
読んでいて危機感を覚えたのは、スーパーマーケットのレジは作業が秒単位で評価され、ミスも含めて貼り出されるという描写だ。それをやると辞める人が出るから…と弱腰なうちの工場と比べて大変過酷な職場だということがわかり、地元の友人がスーパーマーケットで働いてる姿を見て、これは大変だな…と思ったのだった。
作者は北海道出身で、後半室蘭市の地球岬の初日の出に人が押し寄せたエピソードが出てくるから、道南の方の人なんだろう。北海道から首都圏に出て独身で金欠で…やはりかつての自分と重なる部分が多い漫画だった。