17年も閉鎖され続けている滝川市開基百年記念塔にあえて行ってみた
市内のどこからでも見え、こんなに目立つのに、触れてはいけない過去になってるというのが、この町の闇である。
今日は陸上自衛隊滝川駐屯地のあたりを散歩しようと思って外に出たが、せっかくなので北電公園まで足を延ばしてみることにした。
アオカンにもバス停留所にも百年記念塔と書かれている。
百年記念塔の建つ小高い丘は、元は石炭火力発電所から出る残灰を野積みした山であり、昭和40年代には公害問題となっていた。
そこを市が借り受け、盛り土をして都市公園として整備したのが、1974年12月14日に開園した北電公園である。
百年記念塔が建つ前の北電公園は、冬季は子どものスキーやソリに格好の遊び場であり、私も父の車でよく滑りに行ったものである。
リフトがないので自力で登らなければならないが、第二小学校の坂よりも滑り甲斐があるので行きたがったこともあったと記憶している。
滝川市の開基百年を記念して塔が完成し、北電公園が市の公園となったのが1990年のこと。
ダ・カーポが歌う「風が見つけた街・たきかわ」というイメージソングのCDもここで売られていた。*1
ところが百年記念塔はオープンからわずか9年後の1999年に閉鎖されてしまう。
一説には隣接する陸上自衛隊滝川駐屯地の国家機密が見えてしまうことに問題があったというが、当時の滝川はまだ日本一の菜の花畑などもなく観光資源に乏しかったため、期待したほど流行らなかったというのが主な理由だろう。
かくいう私も小学生の頃に学校行事で一度行ったっきりで、気がついたら廃墟になっていたという感じだった。
閉鎖前にも雨漏りしていたという噂を聞いた覚えがあるから、もう内部はボロボロで営業再開するにも莫大な税金がかかるのでこのまま朽ちていくだけなのだろうと思うとますます悲しい。
さて、トイレに行きたくなったが冬季は公園の公衆トイレは水道管凍結するし雪に閉ざされてしまうため使えない。
あわてて下山して近くのスパーに行くことにする。
あれ？ ハマナスの看板！？ スパーじゃなくなってる！！
ははーなるほどー。
店内はスパーのままというか、キャンペーンをやってないセイコーマートそのもので、そのぶんハマナスクラブはフランチャイズとしては営業ノルマがゆるいということなんだろう。
トイレをお借りしたので、ホットの甘酒を買って店を出たら雪がわんさか降り始め、視界も悪くなってきたのであわてて帰宅。
今日のおまけ：昔は自販機に2000円以上突っ込んでボトルでサッポロビール買えたのって常識はずれすぎてヤバくないですか？
