新旧いろいろな耳かきボイス作品の感想
なんかここ1ヶ月でDLsite.comのファビコンがシンプルでありきたりなデザインに変更になったり、サイトのデザインが予告なく変更になったりしていますね。
私もウェブデザインやってた(過去形?)のでわかるのですが、オタクがよろこぶ女の子の顔アイコンってウケるウケないではなく、扱いが面倒なんですよね。Safari9からファビコンが単色SVGになってしまったので…
それはさておき、2月末はとみみ庵さんが活動終了という、耳かきボイス愛好家には衝撃的な出来事がありました。
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コンスタントに作品を発表されていただけに、年明けからどうしたんだろう? と思うことはありましたが、まさかといったところでした。
同人サークルの引き際ということを考えると、身につまされる思いもあるのですが、それはまた別の機会に…
今回はそのことも踏まえて、新旧いろいろな耳かきボイス作品の感想を書いてみたいと思います。
みりおんべる『癒しを届けに行くお店 憩恋 みお』
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昨日買いました。まだ全部通して聴けてません。あまりに耳ざわりが良すぎて内容がまったく頭に入ってこなかったというのが第一印象です。
なので意識のはっきりしている昼間に聴き直しています…が、やはりこれだけおしゃべりしているにもかかわらず、ふわっとした語り口なので会話に気を取られることがありません。
とみみ庵の『声付き耳かき音を作ってみた26』から『声付き耳かき音を作ってみた(終)』まで最多9本の動画に登場したキャラクター、通称「炭酸ちゃん」によって「藍月なくる=炭酸耳かき」のイメージが付いたところに、他サークルから発表された炭酸耳かき作品ということになります。炭酸を抜きにしても人気の高い藍月なくるさんの耳かき作品ということで注目していた方も多いのではないでしょうか?
ただ、デリバリー耳かきとシチュエーションはかなり異なり、キャラクターの性格もおとなしい感じになっています。藍月なくるさんの声も高めで落ち着いた演技となっています。ですから(他作品なので当たり前なのですが)炭酸ちゃんジェネリックを期待してはいけません。どちらかというととみみ庵の『お家でゆっくり癒されませんか?』(勝手に介護されるやつ)に近い内容です。
Tr.2~3の耳かき中の会話は最小限で、少女の呼吸と炭酸耳かき音、バックグラウンドの雨音がかすかに聞こえる状態が、両耳とも長く続きます。炭酸耳かきの音は心地いいですがあまり刺激的な音ではありません。オープニングに比べて雨音のボリュームは抑えられていますが、炭酸耳かきと雨音の性質が似ているため、なんとなくずっと炭酸のようなノイズが続いているのがいいのか悪いのか、ちょっと微妙な感じです。
その分、Tr.4の炭酸ローションでお耳マッサージは効果音が刺激的でよく録れていると思います。ということはこの作品は炭酸マッサージがメインなのかな? Tr.5の炭酸ヘッドスパは浴室に場所を移し、珍しいシチュエーションとなっています。
惜しむらくは冒頭のマッサージに効果音がないことくらいで、全体的によくまとまっていると思います。安眠用に使いやすいと思います。また、訪れた男性の部屋が汚かったバージョンもエクストラに収録されていますので、オープニングを差し替えてアナザーを楽しむことができるのも面白い試みです(ただ、本編とテンションが異なるので違和感はありますが)。
1月末の発売予定から約1ヶ月延期されましたが、価格も安いですし、期待に応えるだけの内容になっているのではないでしょうか?
とみみ庵『癒しの夜』
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とみみ庵さん作品は大まかに、動画サイトで公開された声付き耳かき音(30分くらい)と声なし耳かき音(15分くらい)、そしてダウンロード販売の長編作品(60分以上)に分けられます。
声付き耳かき音は収録の関係か同じキャラクター・声優さんで2本、少し異なるシチュエーションで作られることが多く、炭酸ちゃんのように同じキャラクターで何作も作られたのは例外でした。
ですから動画サイトでは1キャラクターで2セット60分が作品鑑賞の目安ということになりますが、長編作品はとにかく長いのでそれなりに時間の確保が必要です。
いっきに全部聞く必要はないけれど、休日屋シリーズも2作目の『休日屋 ―丹の家―』で4時間オーバーとなり3作目以降を買い続けるのを躊躇ってしまいました。なので私は狐巫女テンの耳かきシリーズを買っていません。
その点本作は1話完結で2時間半と、とみみ庵さんのダウンロード販売作品の中ではとっつきやすい方なのではと思います。
登場人物も休日屋シリーズや狐巫女テンの耳かきシリーズに比べてシンプルで、動画や『お家でゆっくり癒されませんか?』同様に1人の女性から癒しのサービスを受けるというものになっています。
ただこの女性、ミステリアスなところがあり時折不穏な発言をすることもあって、ウトウトしていると急に目が覚めてしまうことがしばしばあり、安眠用にはちょっと向きません。
内容的にはこちらも『お家でゆっくり癒されませんか?』に近く、耳かきよりも髪や顔のケアがメイン。耳かき音も落ち着いた感じで、使いやすいのですが意外性を求めると期待はずれかもしれません。
本作が発売されたときは当然、誰もがまだとみみ庵さんの活動終了を知りませんでしたが、確かに釈然としない終末感の漂う作品ではありました。
とみみ庵『声付き耳かき音を作ってみた(終)』
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してやられました。耳かきをするときに「カキ、カキ…」としゃべるというのがどうにも作り物っぽくて嫌だったのですが、最終作では「カキ、カキ…」と言っててびっくりしたのです。
つまり「カキ、カキ…」と言いながら耳かきすること、最後は息でフーフーして細かい汚れを吹き飛ばすこと、これこそが耳かきボイスの王道、様式美であると。
シンプルに原点回帰した最後にして最高の耳かきボイス作品と言えるでしょう。僕らはいつまでも炭酸ちゃんとの甘い夢を見続けるのです…
とみみ庵『縁側でまったり耳かきとお昼寝』
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とみみ庵で、というより耳かきボイスで一番多くリピートした作品でしょうね。すぐに耳かきが始まるのがいいんでしょうね。実用性ナンバーワン。
尺としては耳かきよりも添い寝~寝息の方が長いですが、耳かきの途中で寝落ちしてしまっても気にならないから使いやすいというのもあります。
アクア・アルタ『苦い貴方にお砂糖を』
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これもリピート率が高い作品。刺激が欲しい、特に耳に突っ込んだ圧迫感が欲しい時に最高です。綿棒が太いようには感じないので、この音圧はダミーヘッドマイクの違いから来るものなのでしょうね。
他サークル作品には、刺激を求めるあまり音割れしたり、鼓膜を突き抜けてしまったような、耳かき音としては破綻しているものもありますが、これはよくできた安定した太さです。
本編はいじめられていた教え子と恋に落ちるという、耳かきボイスにしてはちょっと重い話ですが、耳かき音セリフ無しのボーナストラックがあるので、いつもそればかり聴いています。
人気声優だから仕方ないとはいえ、なんだか右も左も浅見ゆいという状況になっていますが、こんなおとなしいハイトーンな少女も演じられるんだなあっていう意外性もあります。
シュミノサウンズ『イヤートリートメントサロン・オレイユ ~早川編~』
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ここ半年でもっともパワープレイしている作品。他にはない特徴がたくさんありASMR的にも興味深いものになっています。
とてもおしゃべりなキャラクターなのですが意外と気にならず、そして早川さんの一人で勝手に盛り上がってるハイテンショントークが楽しい。ラジオを聞いている感覚に近いものがあります。
音作りにも注目すべきものがあり、特にマイクから離れた声が入っているのが面白いですね。ささやき声の耳元に近づいたときだけ声色が変わるのとはまた違った演技だと思います。
シチュエーションもベッドに仰向けの状態で、周囲をキャスター付き丸いすで移動しながら施術するというものになっており、よくある膝枕の上で体の向きを変えるものと違って、体の向きと録音された音場が合わないということもないのが聞きやすいポイントかと思います。
同じサークルの作品では『立体音響娘3-お姉ちゃんにヘアカットしてもらおう!-』もオススメ。個人的にはしゃきしゃきお姉ちゃん編がマル。
シュミノサウンズさんのバイノーラル録音はホントよく録れてるなあ。とみみ庵さんとは違ったリアルさがありますね。
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体験版どまり
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過去にはもっとたくさんあったと思うのですが、現時点でハードディスクに入ってる体験版はこの3作品。
これらは買おうかな~どうしよっかな~とは思っているんですが、その先がだいたい予測できるので体験版で満足してしまい、つい後回しにしてしまっているものです。
値ごろ感も重要だと思いますが、欲しいときって決断早いと思うんですよね。
浅見ゆいさんご本人のサークル作品もあるのですが、前述の通りやはり右も左も浅見ゆい状態だと、クオリティが高くてもなんだか物足りないなーって思ってしまうもので。